107 長野県 茅野の聖石


【Introduction of Iwakura 107】


□分類:岩石信仰(広義のイワクラ)

□信仰状況:祭祀されていないが過去に信仰の形跡あり。

□岩石の形状:石単体

□備考:縄文遺跡の中心部に置かれていた岩石

 


□住所:長野県茅野市

□緯度経度:36°01'41.98"N 138°14'22.76"E

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八ヶ岳の西麓である茅野市のきれいに区画整理をされた田畑の中を通る道路の脇に黒い岩が置かれています。これが聖石(ひじりいし)です。聖なる石という名前が付いていますので、岩石に対する信仰があったと考えられます。

聖石は、2メートルほどの硬い安山岩で、中央部に大きな窪みがあります。

この窪みが人工的なものなのか、自然に形成されたものなのかの判断はできませんでしたが、ここに水を湛えることができます。

諏訪本宮の硯石や沓石も水を湛えることができます。これは諏訪の信仰された岩石の特徴の一つであり、筆者は諏訪の祭祀と深い関係があると考えています。

この聖石のすぐ北側に聖石遺跡があり、その遺跡の名前にもなっています。

聖石遺跡は、1997~1999年に茅野市教育委員会と長野県埋蔵文化センターが発掘調査し、縄文時代中期から後期の集落跡であることがわかりました。

元々、聖石は聖石遺跡の中央部にありましたが、1965年頃の開田工事の時に現在の場所に移動させられました。

つまり、縄文の集落の中央部にこの聖石が置かれていたということです。この窪みのある岩石を何に使っていたのか、非常に興味があるところです。

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