013 愛媛県 生名島の立石

【Introduction of Iwakura 13】


□分類:石神(広義のイワクラ)

□信仰状況:神社に祭祀されている

□岩石の形状:巨岩単体、メンヒル(立石) 

□備考:人工物、背後の山の頂上に磐座あり


□住所:愛媛県越智郡上島町生名

□緯度経度:34°16'49.08"N 133°10'33.34"E

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生名島は、しまなみ海道が通る因島の南に位置する面積約3.69平方キロメートルの小さな島です。この島の北部に、麻生イトが観音信仰の霊場として作った三秀園あり、その中に高さ約5m、周囲約20mの巨大な岩石が立っています。

こういった古代祭祀遺跡にしては、珍しく学術調査されており、上島町教育委員会によると、「この立石は、神霊の宿る石神として弥生時代の人々の信仰対象でありました。生名島の石ではなく、(原産地不明)海上運搬されたものと思われます。」とのこと。

この調査によると、少なくとも弥生時代に200トンを超える重さの巨岩を海上運搬する技術があったことがわかります。

また、この巨岩の背後の立石山の頂上部には祭祀場があります。中心部が6枚ほどの平板状の岩で構成された古代祭祀遺跡で、太形蛤刃石斧、石包丁、石鏃、磨石、ナイフ型石器などの石器類と、弥生式土器片が多量に出土しています。長期にわたって磐座祭祀が継続していたと考えられます。

巨岩の横に弁財天を祀った祠があり、巨岩に注連縄が掛けられていますので、現在も祀られていると考えられますが、その祭祀形態はわかりません。教育委員会の見解を採用して石神と分類しました。

 

 


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