003 岡山県 岩倉神社の磐座

【Introduction of Iwakura 3】


□分類:磐座(狭義の磐座)

□信仰状況:祭祀されていないが過去に信仰の形跡あり

□岩石の形状:巨岩群

 □備考: 周辺に岩石群、神社前にメンヒル(立石)がある


□住所:岡山県倉敷市日畑

□緯度経度:34°39'22.36"N 133°49'51.50"E

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岩倉神社は、北に弥生時代の墳丘墓である楯築遺跡、南に弥生の集落跡の上東遺跡に挟まれた重要な位置に鎮座しています。

その岩倉神社は、巨石が積み重なった丘となっており、昔は近くまで海が迫っていました。

神社の由緒には、吉備津彦に関係して、この地で稲を積み上げたので「稲倉」と呼ばれ、それが訛って「岩倉」となったと書かれていますが、この岩だらけの光景を見ると元々はやはり「磐座」だったのではないでしょうか。

本殿の背後の巨岩が磐座であり、三角形の岩がこの磐座を指しています。

薬師寺慎一氏は、鳥居の前の立石に注目しました。立石の根元から弥生式土器が出土しており、社殿が建てられる以前は、この立石から本殿の背後の磐座を直接、拝んでいたと考えました。さらに、磐座と立石のラインを伸ばした先に吉備の中山が存在していることから、この磐座に中山の神を迎え入れる仕組みであると主張しました。

また、社殿の南側にも、巨大な岩組があります。この巨岩の下には入れるようになっており、中に潜ると巨岩が点で接触していて、微妙なバランスで構築されているのが分かります。このことから風化によって自然に残存した地形ではなく、積み上がったものと考えられます。さらにこの中で火を焚いた跡も見られます。この巨岩組は人が組上げた可能性があります。

 

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