023 奈良県 山添村の六所神社の磐座

【Introduction of Iwakura 23】


□分類:磐座(狭義の磐座)

□信仰状況:神社に祭祀されている

□岩石の形状:巨岩単体

□備考:磐座の巨岩の上に本殿を建設


□住所:奈良県山辺郡山添村峯寺

□緯度経度:34°40'39.04"N 135°58'39.39"E

  (googleに入力すれば場所が表示されます)

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 大岩の上に春日造の社殿が建てられています。

岩と春日造の対比が美しい光景ですが、元々は社殿は無く、この大岩を祀る形式でした。

これは、磐座の上に社殿を建てるという珍しい事象です。

また、この神社は北西を拝していますが、振り返ると山添村の聖山である神野山が見えますので、この神野山を意思して配置されたのではないかと考えられます。

御祭神は、饒速日命 天忍穂耳命 天津彦根命 天穂日命 熊野忍踏命 熊野忍隅命の六柱ですが、なぜか扁額には大山祇の神名が書かれています。

このように神名への配慮が薄いのは、ここが人格神が登場する以前からの磐座信仰の場所であり、自然神としての山の神を祀っていたからではないでしょうか。

大和国式内社の天乃石吸神社の論社の一つとなっています。 

『イワクラ学初級編(平津豊、ともはつよし社、2016)』より

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