017 兵庫県 天穂日命の磐座

【Introduction of Iwakura 17】


□分類:磐座(狭義の磐座)

□信仰状況:神社に祭祀されている

□岩石の形状:岩組

□備考: 周辺にストーンサークルや岩石群


□住所:兵庫県神戸市灘区六甲山町

□緯度経度:34°46'02.46"N 135°14'39.93"E

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兵庫県芦屋市東芦屋町の天神山に芦屋神社が鎮座しています。この神社の御祭神は、大国主命に国譲りを説得するために出雲に派遣された天穂日命(あめのほひのみこと)です。そして、芦屋神社は、6キロメートル離れた六甲山頂の磐座を奥宮として祀っています。

筆者の持論の「磐座から神社への変遷説」によると、六甲山上で天穂日命の磐座(標高878メートル)を祀っていた人たちが、生活の場を平地に移したときに芦屋神社(標高92メートル)を建てたということになります。

天穂日命の磐座は、六甲カントリーハウスの中にあり、丸いなだらかな曲線で造形された優しさを感じる磐座です。この磐座を調査していた当時、側にストーンサークルがあることに気付き発表しました。あまりに綺麗な円形に並べられているため、この地を遊園地に造成したときに造られたのではないかと考えて調査しましたが、近年造ったという証拠に行き着いていません。これが古代から存在していたのならば、最も美しいストーンサークルです。

また、天穂日の磐座の側には、西の方向を示す線刻があり、その方向に小さな岩が点々と続いています。その方向に小さな岩が点々と続いています。このラインの500メートル先には、六甲比命神社や六甲比命大善大神の磐座が鎮座しています。

なぜ六甲の地に出雲国造の祖神である天穂日命の磐座が鎮座しているのかについて、ホツマツタヱを持ち出さないと理解できないと神話研究家の大江幸久氏は主張されています。ホツマツタヱによれば、天穂日命はアマテルとモチコ姫の長男ですが、事情によって瀬織津姫によって養育されたため、瀬織津姫の磐座である六甲比命大善大神の磐座の側に天穂日命の磐座が鎮座しているとのことです。

  『イワクラ学初級編(平津豊、ともはつよし社、2016)』『イワクラ学中級編(平津豊、ともはつよし社、2021)』より

 

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