022 三重県 五十鈴川の鏡石

【Introduction of Iwakura 22】


□分類:岩石信仰(広義のイワクラ)

□信仰状況:神社に祭祀されている

□岩石の形状:巨岩単体、鏡石

□備考:磨かれていたので人工物


□住所:三重県伊勢市宇治今在家町

□緯度経度:34°26'09.18"N 136°43'04.36"E

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伊勢の神宮のそばを流れる五十鈴川の上流に、鏡石があります。

この鏡石は、江戸時代に書かれた「伊勢参宮名所図会」に登場し、昔は、参拝者が多く訪れていた場所でしたが、現在はここを訪れる人は、ほとんどいません。

また、当時は、人の姿を映すほど磨かれていたと記録されていますので、人工物です。現在の岩面は 荒れていて、人の姿を映すほどではありませんが、この付近には、透明感のある真っ白な石が落ちています。この鏡石も、苔や汚れを落とすと、白い石であると考えられます。

かつては、太陽に照らされた白い岩肌が、ひときわ光彩を放っていたことでしょう。

鏡石の上に小さな社が鎮座しています。名所図会には、鏡石社と新川社の名前が見えますが、現在、新川社は津長神社へ合祀されているようです。祭祀の詳細が不明なので岩石信仰に分類しました。

神道においても特別な場所として扱われており、倭姫命が天照大御神との邂逅を果たした所であるとか、倭姫命が八咫鏡を祀った所などと云われています。 

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