【Introduction of Iwakura32】
□分類:信仰設備(広義のイワクラ)
□信仰状況:神社に祭祀されている
□岩石の形状:岩組
□備考:人工物、岩組の下に信仰対象の岩石が隠されている
□住所:鳥取県西伯郡南部町寺内
□緯度経度:35°21'55.011"N 133°20'57.526"E
(googleに入力すれば場所が表示されます)
八上比命(やがみひめ)と結婚した大穴牟遲(おほなむぢ 大国主の別名)に嫉妬した八十神(大国主の兄弟)は、伯伎の国の手間の山本において、大穴牟遲神に、赤猪を追い込むから山の下で待てと言って、真っ赤に焼けた大石を落として、大穴牟遲神を殺してしまいます。しかし、神産巣日之命は、蚶貝比売(きさかいひめ)、蛤貝比売(うむかいひめ)を遣わして大穴牟遲神を蘇らせました。と『古事記』に書かれています。この伯伎の国の手間の山本が現在の赤猪岩(あかいいわ)神社の場所と比定されています。
そして、この神社には、大国主が抱いて絶命した岩が封印されています。
二度とこのような悲劇が起らないように地中深くに埋められ、大石で何重にも塞がれていると伝わり、本殿の横に石柵に囲まれ、岩が積み重なっています。この下に赤猪岩が封印されていると考えられます。
表面に載せられた岩にはドリルで穴が穿たれており信仰の対象ではありません。対象は深くに隠されていると考えられます。
赤猪岩神社の御祭神は大国主神となっていますが、本来はこの赤猪岩を祀った神社であったと思います。
また、900メートル離れた裏山の中の岩が本物の赤猪岩であるという説もあります。
大国主を殺した岩を祟石として祀ったものなので信仰設備と分類しました。
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