016 岡山県 麻佐岐神社の磐座

【Introduction of Iwakura 16】


□分類:磐座(狭義の磐座)

□信仰状況:神社に祭祀されている

□岩石の形状:岩単体

□備考: 周辺に岩石群


□住所:岡山県総社市秦

□緯度経度:34°41'29.98"N 133°41'20.54"E

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岡山県総社市の381メートルの正木山の頂上に、麻佐岐(まさき)神社の磐座が鎮座しています。

麻佐岐神社は、延喜式神名帳に記載される式内社で、377年以前に創建された吉備国最古の神社とも言われています。

御祭神は、大国主とも大國魂神とも言われていますが、延喜式神名帳(927年)には、祭神は不明と書かれていますので、人格神が登場する前から祀られていた磐座と推測できます。拝殿は建てられていますが本殿は無く、拝殿から磐座を祭祀する古い形式となっています。

この正木山の周辺には麻佐岐神社を拝する形で数多くの神社が建てられています。中でも正木山の東麓の秦八幡神社は、300メートル登った正木山を望む野呂の地に鎮座していたといわれており、麻佐岐神社の里宮とも考えられる神社です。

一方で、麻佐岐神社の磐座から北東3キロメートルに位置する石畳神社の磐座が辺津宮と言われていますので、麻佐岐神社の奥津磐座に対して石畳神社の磐座を辺津磐座とする考えもあったものと思われます。

また、この正木山の東麓は秦氏が居住した土地で、飛鳥時代には南門、塔、金堂、講堂など7つの建物が立ち並ぶ巨大な秦原寺が建立されていました。

麻佐岐神社の磐座が存在していたから、秦氏がこの地に移住してきたのでしょう。

佐藤光範氏によると、正木山の「マサ」は「太秦(うずまさ)」の「マサ」であり、秦氏の居住地を示すとのことです。また、岡山市中央区に幡多廃寺の塔跡が残っていますが、これも秦氏の寺でありこの近くにも柾木山があるのは、秦氏と「マサ」の関係を示唆するものであるとのことです。 


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