090 岡山県 玉比咩神社の立石

【Introduction of Iwakura 90】


□分類:岩石信仰(広義のイワクラ) 

□信仰状況:神社に祭祀されている

□岩石の形状:巨岩単体、メンヒル(立石)

□備考:


□住所: 岡山県玉野市玉

□緯度経度:34°28’54.2”N 133°55’46.5”E

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 玉比咩(たまひめ)神社の創建は不明ですが、863年の国史に載っている事から非常に古い歴史を持っています。社名は玉比咩明神や八幡宮と変わりましたが、1869年に玉比咩神社に戻りました。

御祭神は海神の娘の豊玉姫で、鸕鶿草葺不合尊を産むときに和邇の姿になったと伝わります。

社殿の外に高さ10メートルの巨岩があります。昔は、このあたりまで海岸が迫っていて、この巨岩も波に洗われていました。したがって、その頃は社殿も後ろの臥龍山の中腹にありました。そして、この巨岩は「玉石」と呼ばれ、地名の「玉」の由来となりました。現在では「立石」と呼ばれています。

ある夜に、この立石から3つの火の玉が飛び出し、1つが臥龍山の臥龍稲荷神社奥宮に、1つが西大寺の観音に、そして、もう一つが牛窓へ向ったという伝説が残っています。立石の上部に窪みがあり、この窪みから玉が飛び出したと考えられたのでしょう。この話に出てくる臥龍稲荷神社奥宮は玉比咩神社の背後の山の中腹にあり、そこも岩石を祀っています。

また、この窪みは女陰に見え、全体は男根に見えるため、陰陽を併せ持つ珍しい岩石でもあります。

玉比咩神社がこの立石をどのように祭祀しているのかは不明なので岩石信仰(広義のイワクラ)に分類しました。 

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