099 岡山県 山ノ神山の光臨石

【Introduction of Iwakura 99】


□分類:岩石信仰(広義のイワクラ)

□信仰状況:神社に祭祀されている

□岩石の形状:巨岩単体

□備考:周辺に祭祀された岩石群、宗教法人の私有地を通るので許可を得てください。


□住所:岡山県岡山市東区西片岡

□緯度経度:34°35'34.30"N 134°04'40.44"E

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岡山市東区西片岡の山ノ神山に「ほんぶしん」という宗教法人が巨大な宗教施設を建てています。「ほんぶしん」は「天理教」から分派した「ほんみち」からさらに分派した新宗教です。1966年に宗教法人となり、1969年に岡山市に本部を置いています。1978年にこの山ノ神山に甘露台(六角形の石塔)を建て、1982年に清浄苑(墓地)、1994年に再生殿(巨大な球体)と次々と建築しました。

山ノ神山という名前から、この山にイワクラが存在していた可能性は高いと思いますが、大規模な開発により、今となっては確認することはできません。

しかし、この山ノ神山のピークの一つに小さな神社が残されています。

神社の名前は、天津神社で、『朝日学区連合町内会のホームページ』には、以下のような記述があります。「高島を出発した神武軍団は、鵠浦(くぐいうら)で船ぞろえをし航海安全のため天皇は北斗星を礼拝された。すると北方の山頂が輝いて北斗星が山の大石へ降臨された。この大石を祭ったのが妙現社(明治8年天津神社と改称)で、左右4m高さ2mの巨岩である。後に神功皇后が参詣された時、光臨石と名付けられたという。現在は久々井地区の氏神として久々井の人々によって祀られている。」

天津神社の境内には、石を寄せ集めて7ケ所で岩石を祀っています。北斗七星の伝説に因んでいるのかもしれません。その中の一番大きな巨岩が光臨石と考えられます。

崖を背にした四角い巨岩です。

天津神社は拝殿と小さな本殿がありますが、その祭祀方向は326°で北を向いていません。一方、光臨石は347°でより北に近い方向を向いています。伝説によると、光臨石の祭祀が先にあり、その後に社殿が建てられていますので、なぜ社殿をこの光臨石の前に建てて、祭祀方向を一致させなかったのか不可解です。そもそも光臨石を御神体とする神社ですから本殿は不要であり、光臨石の前に拝殿を建てれば良いはずです。岩石祭祀を隠す意図があったのでしょうか。

 

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