046 奈良県 山添村のあたごさん

【Introduction of Iwakura 46】


□分類:岩石信仰(広義のイワクラ) 

□信仰状況:民間に祭祀されている 

□岩石の形状:岩群、三つのメンヒル(立石)

□備考:2024年9月11日に大雨で崩れました。修復の目途はたっていません。


□住所: 奈良県山辺郡山添村菅生

□緯度経度:34°40'19.130"N 136°02'30.284"E

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山添村役場から南に1キロメートルほど離れた場所に十二社神社があり、その向かいの小さな丘の上に岩石があります。

丘から不自然に飛び出した岩にびっくりしますが、その岩は三つ揃って南東の空を向いています。

これは、前回紹介した天王の森とそっくりな形状をしていますので、この岩石もまた、オリオン座の三ツ星を意味している可能性が指摘されています。

この岩石は、あたごさん、または愛宕神社と呼ばれていますが、なぜこの岩石が愛宕神社と呼ばれているのか良くわかりません。

直ぐ前の十二社神社には熊野十二所権現が祀られており熊野信仰の神社ですが、無形文化財の「おかげ踊り」、または「伊勢参り」という踊りが伝わっています。

その踊りでは、「伊勢に七度、熊野に三度、愛宕さまへは月詣り」と唄われます。この歌が関係しているのかもしれません。 

天文利用のための岩石遺構の可能性がありますが、詳細な研究が必要です。岩石自体を神聖視して信仰していますが、祭祀の詳細は不明ですので岩石信仰に分類しました。

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