085 兵庫県 淡路島の先山の岩戸神社

【Introduction of Iwakura 85】


□分類:磐座(狭義の磐座) 

□信仰状況:神社に祭祀されている

□岩石の形状:巨岩単体、メンヒル(立石)

□備考:周辺に岩石群


□住所: 兵庫県洲本市上内膳

□緯度経度:34°21’22.236”N 134°50’19.517”E

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淡路富士とも呼ばれる4481メートルの先山の山頂にある千光寺は淡路島第一の名刹として知られており、重要文化財の梵鐘や、運慶作の仁王像で有名です。この千光寺の縁起は、以下のような話であり、境内には猪の像があります。

901年に播州の忠太(藤原豊広とも)は、為篠王(いざさおう)という笹をかぶった大猪を射とめて名を挙げようと思いました。忠太の放った矢は大猪の背中に命中しましたが、大猪は海を渡って淡路島の先山に逃げ込みました。大猪を追って先山にたどり着くと、大杉の洞中に、胸に矢の刺さった千手観音像がありました。自分の行いを悔いた忠太は、寂忍と名を改めて、千光寺を建立し、本尊として千手観音を安置しました。

また、千光寺には、「団子ころがし」の風習があります。家族が亡くなってから35日目に、死者の行く手を邪魔する悪霊の気を引くために、先山に登って団子を谷へ転がし、遺髪を六角堂へ納めます。

一方、伊弉諾尊と伊弉冉尊が国生みを行なったときに、最初にできた山であることから先山と名付けられたとの言い伝えがあります。千光寺の境内には伊弉諾尊と伊弉冉尊を祀る二柱神社が鎮座しています。淡路島は、伊弉諾尊と伊弉冉尊の島であり、この先山に観音が安置される以前は、伊弉諾尊と伊弉冉尊が祀られた聖山であったと思います。

千光寺から200メートル南に下ったところに岩戸神社と呼ばれる磐座が存在しています。

高さは8メートルほどもある巨大なメンヒル(立石)です。現在は木が生い茂って視界は開けていませんが、古には海上から見えた可能性があり、シーマークであった可能性があります。

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