【Introduction of Iwakura 110】
□分類:岩石信仰(広義のイワクラ)
□信仰状況:寺院に祭祀されている
□岩石の形状:人工物、岩組、平石
□備考:周辺に雲ケ岩、心経岩及び六甲比命大善大神の磐座がある
□住所:兵庫県神戸市灘区六甲山町
□緯度経度:34°45'58.79"N 135°14'22.82"E
(googleに入力すれば場所が表示されます)
六甲比命神社の周りには、名の付いた岩石群があります。山の頂上から麓に向かって仰臥岩(ぎょうがいわ)、雲ヶ岩、六甲比命大善大神の磐座、心経岩と並んでいます。
山の頂上にある仰臥岩は、岩組となっており、その一番上の岩石は表面が平らな岩石です。この仰臥岩の上で神降ろしが行われていたのか、神に捧げる舞が行われていたのか、それとも供物が捧げられていたのか、知る術はありませんが、綺麗に平面に削られた平石を山の頂上に置いているのには、明確な使用方法があったに違いありません。
側に、八大竜王の石祠と「崋山法皇、熊野権現、佛眼上人」の名を刻んだ石碑が置かれています。花山法皇は、那智山青岸渡寺での修行中、熊野大権現から徳道上人が定めた観音霊場を再興するようにとのお告げを受けました。花山法皇は、徳道上人が中山寺(摂津)に納めた三十三の宝印を探し出し、叡福寺(河内)の佛眼上人を先達として、西国三十三所霊場を巡礼しました。その時に花山法皇が詠まれた歌が西国三十三所の御詠歌となって伝わっています。花山法皇と仰臥岩との関係は不明ですが、東光山(摂津)に住んでいた時期がありますので、六甲山に御幸されていた可能性もあります。
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